新型コロナウイルスについて11~5類引き下げ後の対応について

2月になり晴れた日の日差しや風に春を感じるようになりましたが、花粉症の方はこれからが嫌なシーズンですね。今年は花粉の飛散量が多いと聞きますので早めの対策をしましょう。

さて、このたび政府は令和5年5月8日から新型コロナウイルス感染所を現行の「2類」から「5類」に引き下げることを発表しました。これにより新型コロナウイルス感染症は季節性インフルエンザと同等の扱いになり、多くの制限が解除され社会活動がしやすくなります。ようやくマスクから解放されると喜ぶ方も多いでしょう。

しかしながら、インフルエンザと同様とはいえ、ウイルスが違うわけですから全く同じ対応でよいというわけではありません。新型コロナウイルス感染症は、オミクロン株が主流になってからは感染後の重症化率、致死率とも低下がみられていますが、60歳未満では季節性インフルエンザと大差はないものの、60歳以上になるといずれもまだ高い状態です。また、新型コロナウイルスの感染力は季節性インフルエンザより数倍強く、軽症でも約半数の人に感染後の何らかの後遺症がみられているというデータもあります。

このように新型コロナウイルスが取り扱い上5類相当になったとしても、インフルエンザと同等に考えるのは危険です。新型コロナウイルスが弱くなったとは言いきれないので、感染予防は引き続き行っていかなければなりません。人ごみなど密なところでのマスク着用、ワクチン接種は今後も感染予防、重症化予防には大変有効です。