新型コロナウイルスについて5 ~インフルエンザの流行期に向けての対策~

早いもので今年もあと3か月。来る風邪のシーズンへの備えが必要な時期となりました。今年は、新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時流行が懸念されています。なんとなくコロナ慣れしてきた風潮の中で、インフルエンザワクチンの接種が開始となった今、これからのシーズンに向けた対策を、今一度考えてみたいと思います。

今年は、高齢者がインフルエンザワクチンを受ける際の自己負担額が0円となったこともあり、接種希望者が増加しています。しかし、ワクチンには限りがあり、国民全員分はありません。高齢者は感染すると重症化しやすいのは皆さんご存じだと思います。同様の理由で小児、妊婦、基礎疾患を有する方もハイリスクグループなので、優先してワクチン接種を受けるべきです。こんなことを言うと、受けられなかった方からお叱りを受けそうですが、そもそも、インフルエンザワクチンで感染を完全に予防することは困難です。ですから、感染しないことが大事。しっかりとした「感染予防」はすべての方に必要なのです。

インフルエンザは主に冬に流行します。日本が夏の間、南半球は冬です。今年の南半球のインフルエンザの流行状況は、これから冬を迎えるの北半球の流行を占う上で重要です。では今年はというと、南半球ではインフルエンザの流行はあまりみられていません。じゃあ大丈夫やん、って思わないでください。新型コロナウイルスの流行で、皆がマスクを着用し、手指消毒を行い、3蜜を避けた結果、インフルエンザが流行らなかったのです。ですから、気を抜かずに、今後も引き続いて、コロナ対策と同様に、しっかりとした感染予防をしてください。それでも風邪を引いてしまった場合、発熱がみられた場合は、早めにかかりつけ医療機関に連絡して、対応を指示してもらってください。

とにかく何度も言いますが、人の多いところではマスクを着用し飛沫を抑える。手指消毒の徹底。密接、密集、密閉の3蜜を避けることで、新型コロナウイルスのみならず、インフルエンザウイルスの感染も予防できます。暴露されるウイルスが多いほど重症化しやすいという話もあります。マスクは隙間なく装着してください。最近テレビでよく見かけるマウスガードについては、飛沫を抑える効果はマスクより劣りますのでご注意ください。あとは理性を失くすほど飲まないこと。必ず蜜になります。体調管理もしっかりして、これからのシーズンを乗り切りましょう!